ダイバージェンス

トレンド発生時に、ローソク足チャートより早く相場の転換を予知するダイバージェンスをご存知でしょうか?

◎ダイバージェンスはオシレーター系インジケーターで度々見られる現象です。

オシレーター系インジケーターと言えば”買われすぎ売られすぎ”をチェックするために活用します。

ミナト

バイナリーオプションのプロは、むしろダイバージェンスをチェックするために活用している方も多くいるんですよ。

ダイバージェンスを理解すると、トレンドが発生時に「トレンドがまだ続くのか?」「トレンドの終わりがどこなのか?」という判断が明確になります。

バイナリーオプションでダイバージェンスを活用し、トレンドの持続性や転換を見抜くことで、勝率アップを狙いましょう

この記事でご紹介すること

  • ダイバージェンスの基本
  • バイナリーオプションでの見分け方
  • エントリーポイント

ダイバージェンスを完全攻略まで導きます!

バイナリーオプションにおけるダイバージェンスの基本解説

オシレーター系指標はトレンド相場での精度が良くないと言われています。

しかし、ダイバージェンスに至っては、トレンド相場でこそ力を発揮するんですよ!!

ダイバージェンスを活用すればトレンド系の指標よりも先行してトレンド転換を見抜くことができます!

ダイバージェンスには2つの種類があります。

◎ダイバージェンス

※トレンドの終了が近いことを示す

ダイバージェンスを発見できれば、トレンドの終わりがどこなのか?を見つけることができます。
◎ヒドゥンダイバージェンス

※トレンドの継続を示す

ヒドゥンダイバージェンスを発見できれば、トレンドが継続するということが前もって分かります。

まずは、ダイバージェンスから解説していきましょう。

ダイバージェンスとは


ダイバージェンス(divergence)は日本語で訳すと「逆行現象」という意味です。

通常、ローソク足チャートとオシレーター系指標は連動して動きます。

トレード初心者

ローソク足チャートが上を向いている時オシレーター系指標も上向き、下を向いている時は同じく下を向くということですね

ダイバージェンスの発生時は、ローソク足チャートが上昇トレンドであるのに対しオシレーター系インジケーターが下降している(またはその逆の)現象が起こっています。

トレード初心者

だまし“ではないのですか?

いいえ、違います。

この現象は”だまし”ではありません

オシレーター系指標が間違っている”だまし”とは違い、トレンドの変化の前兆を示しています。

ローソク足チャートでは、まだ買われている(売られている)のですが、買い(売り)の勢いが落ちてきた時にダイバージェンスは現れます。

このようにローソク足チャートのトレンドとオシレーター系インジケーターのトレンドが逆になる現象を「ダイバージェンス」といいます。

まずは、ダイバージェンスを見つけるために必要なラインの引き方を学びましょう。

トレンドラインとはラインの引き方が違うので注意してください!

上昇トレンドのダイバージェンス


上昇トレンド中に現れたダイバージェンスの場合は、ローソク足の高値と高値(ローソク足の上)にラインを引きます。

引いたラインが表すダイバージェンスの条件

  1. ローソク足が上向き
  2. オシレーター系インジケーターは下向きの逆を指している

このダイバージェンスが発生すると、相場は上昇から下降へと転換します。

ミナト

そのため、弱気のダイバージェンスとも呼ばれているんですよ。

下降トレンドのダイバージェンス


下降トレンド中に現れたダイバージェンスの場合は、ローソク足の安値と安値(ローソク足の下)にラインを引きます。

引いたラインが表すダイバージェンスの条件

◎ローソク足が下向き

  1. オシレーター系インジケーターは上向きの逆を指している
  2. このダイバージェンスが発生すると、相場は下降から上昇へと転換します。

強気のダイバージェンスとも呼ばれています。

◆ダイバージェンスは相場の勢いが弱まってきたときに現れます。

※勢いが弱まった・・「そろそろ相場が転換するかもしれない」と予測できます。

ダイバージェンスが現れた時のエントリーは、逆張りを狙います。

実際にオシレーター系インジケーターでダイバージェンスが出現した後相場が反転します。

そして、ローソク足チャートがオシレーター系インジケーターの示す方向についていくように動きます。

オシレーター系インジケーターのダイバージェンス例

ダイバージェンスはRSICCIストキャスティクスなど、さまざまなオシレーター系指標で見られる現象です。

チャート画面では

  • ローソク足とトレンド系インジケーターは上
  • オシレーター系インジケーターは下

このように表示されますね。

オシレーター系インジケーターの種類別に見ていきましょう。

RSI のダイバージェンス


上のチャートは、RSI(Relative Strength Index)のダイバージェンスです。

ローソク足は上昇トレンド中なので、高値と高値を結んだラインに注目です。
トレード初心者

ローソク足チャートでは、ラインが上昇を指してますが、RSIのラインは下降を指していますね。

逆行現象のダイバージェンスの出現です。

ダイバージェンスが現れた後、ローソク足は反転して下降トレンドに変わりました。

RSIのダイバージェンスが予告した通りになりました。

RSIはこちらでも詳しく解説しています。

バイナリーオプションをRSI指標で勝利するまでの全ての手順を解説!【初心者向け】

CCIのダイバージェンス


上のチャートは、CCI(Commodity Channel Index)のダイバージェンスです。

ローソク足は上昇トレンド中なので、高値と高値を結んだラインに注目です。

ローソク足チャートでは、ラインが上昇を指してますが、CCIのラインは下降を指しています。

逆行現象のダイバージェンスの出現です!

ダイバージェンスが現れた後、ローソク足は反転して下降トレンドに変わりました。

CCIのダイバージェンスが予告した通りに動いています。

CCIはこちらでも詳しく解説しています。

バイナリーオプションをCCIで勝利するまでの全ての手順を解説!【初心者向け】

ストキャスティクスのダイバージェンス


上のチャートは、ストキャスティクス(Stochastic Oscillator)のダイバージェンスです。

ローソク足は下降トレンド中なので、安値と安値を結んだラインに注目です。

ローソク足チャートでは、ラインが下降を指してますが、RSIのラインは上昇を指しています。

逆行現象のダイバージェンスの出現です!

ダイバージェンスが現れた後、ローソク足は反転して上昇トレンドに変わりました。

ストキャスティクスのダイバージェンスが予告した通りになっています。

【バイナリーオプションでのストキャスティクス投資手法】設定からエントリーまで解説

ヒドゥンダイバージェンスとは

ヒドゥンダイバージェンスのヒドゥン(Hidden)とは、隠れた・隠されたという意味です。

ヒドゥンダイバージェンスを直訳すると、隠れたダイバージェンスという意味になります。

もともとは、リバースやコンバージェンスという名で呼ばれていました。

ミナト

仮想通貨などの新しい投資ジャンルが登場した頃からヒドゥンダイバージェンスという新しい呼び方で知られるようになったんですよ

ダイバージェンスと同じく、ローソク足チャートのトレンドとオシレーター系指標のトレンドが逆になる現象を指しています。

しかし、意味は逆になっています。

ダイバージェンスはトレンドの終了が近いことを意味しています。

ヒドゥンダイバージェンスはトレンドの継続を意味しています。

ヒドゥンダイバージェンスはダイバージェンスのラインの引き方と逆になります。

上のチャートは、上昇トレンドのヒドゥンダイバージェンスです。

ローソク足の安値の動きに注目してください。

  1. ローソク足の安値は切り上がり、オシレーター系インジケーターのラインは、切り下がっています。
  2. 上昇中に一旦戻しが入ったことでインジケーターのほうは下がっていますね
  3. そこが押し目買いポイントとなってさらに上昇したことを表しています。

ダイバージェンスの時は、勢いが弱まった・・「そろそろ相場が転換するかもしれない」と予測していましたが、ヒドゥンダイバージェンスの場合は、勢いが弱まった・・・「ここが押し目(又は戻り目)となって、さらにトレンドが続く」と予測します。

では、ヒドゥンダイバージェンスの具体的なラインの引き方について説明します。

上昇トレンドのヒドゥンダイバージェンス


上昇トレンド中に現れたヒドゥンダイバージェンスの場合は、ローソク足の安値と安値(ローソク足の下)にラインを引きます。

◆引いたラインが表すヒドゥンダイバージェンスの条件

  1. ローソク足が上向き
  2. オシレーター系インジケーターは下向きの逆を指している

このヒドゥンダイバージェンスが発生すると、上昇トレンドが継続します。

強気のヒドゥンダイバージェンスとも呼ばれています。

下降トレンドのヒドゥンダイバージェンス

下降トレンド中に現れたヒドゥンダイバージェンスの場合は、ローソク足の高値と高値(ローソク足の上)にラインを引きます。

引いたラインが表すヒドゥンダイバージェンスの条件

  1. ローソク足が下向き
  2. オシレーター系インジケーターは上向きの逆を指している

このヒドゥンダイバージェンスが発生すると、下降トレンドが継続します。

弱気のヒドゥンダイバージェンスとも呼ばれています。

ヒドゥンダイバージェンス時のバイナリーオプションでのエントリーはトレンド継続なので順張りで行いましょう!

ダイバージェンスのメリット・デメリット


●ダイバージェンスのメリット

ダイバージェンスのメリットは、なんといってもトレンドの行方を先行して予測できることです。

上のチャートは移動平均線とRSIを表示しています。

ミナト

移動平均線の売りシグナルであるデットクロス(短期線が中期線を上から下にクロス)が現れるだいぶ前にRSIで弱気のダイバージェンスが出現していますね。

移動平均線だけでは、デットクロスが現れるまで、さらに上昇するのか転換となるのか分かりません。

しかし、RSIのダイバージェンスに気づいていれば、次のエントリーは迷わず売りから入ると判断できます。

このようにバイナリーオプションで、これから行うエントリー方法をいち早く決める基準になります。

  • ダイバージェンスを発見→逆張り
  • ヒドゥンダイバージェンスを発見→順張り

◎明確に判断できる根拠となります!

●ダイバージェンスのデメリット

ダイバージェンスのデメリットは、エントリーのタイミングの見極めです。

トレンドを行方を先行して示すということは、本当のエントリーポイントはダイバージェンス発生後ということになります。

例えば、ローソク足チャートではまだ安値高値が切り上がっている状態なのに、転換を待ちきれずフライングぎみにエントリーしてしまうといったミスが起こりがちです。

転換する時間はローソク足チャートを見ながら自分で判断しなければいけません。

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バイナリーオプションでダイバージェンスを使うポイント


バイナリーオプションでダイバージェンスを使うポイントはトレンド発生時です。

では、

  • 実際のトレンド相場でダイバージェンスが現れたら?
  • どのタイミングでエントリーするのか?
  • どのような方法でエントリーするのか?

具体例を紹介いたします。

●ダイバージェンス(ストキャスティクス)

上のチャートでは、上昇トレンド中に弱気のダイバージェンスが出現しています。

トレード初心者トレード初心者

ストキャスティクスの買われすぎゾーンから下向きとなっていますね。

相場の勢いが弱まって転換する可能性が高いと判断できます。

ストキャスティクスで下押しの谷ができます。

しかし、ローソク足はまだ上に向かっています。

ストキャスティクスも上に少し戻りますが、高値を更新できません。

その後、緑のライン(%K)が赤い点線(%D)を上から下にクロスするデットクロスが発生しています。

ここを売りシグナルとみて、次のローソク足から売りでエントリーします。

このようにタイミングを見計らって逆張りエントリーしましょう。

●ヒドゥンダイバージェンス

上のチャートでは、(画面①)ヒドゥンダイバージェンスを発見。

RSIで少し勢いが弱まったポイントの次のローソク足で、(画面A)買いエントリーですね。

さらにローソク足は上昇、再びRSIの勢いが弱まったポイントの次のローソク足で(画面B)買いエントリー。

(画面②)で、もう一度ヒドゥンダイバージェンスが出現。

まだ、上昇トレンドは続くとみて再びRSIの勢いが弱まったポイントの次のローソク足で(画面C)買いエントリーします。

このようにヒドゥンダイバージェンスのエントリーは

  1. オシレーター系インジケーターの押し目(戻り目)を見つけて
  2. 次のローソク足を狙い
  3. トレンド方向に順張りで売買します。

※強い上昇トレンド発生時には、ヒドゥンダイバージェンスが複数現れることもあります。

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ダイバージェンスで負けてしまう場合

ダイバージェンスには注意点があります。

  • ローソク足チャートとオシレーター系指標の高値と安値の確認
  • ダイバージェンスとヒドゥンダイバージェンスの見極め
  • エントリータイミング
  • 判定時間の選択

これらの判断を間違えるとダイバージェンスで負けてしまう確率が高くなってしまいます。

ダイバージェンスとヒドゥンダイバージェンスはラインの引き方が違います。

高値同士を繋ぐのか、安値同士を繋ぐのかを間違えるとダイバージェンスを確認できません。

ダイバージェンスとヒドゥンダイバージェンスそのものを間違えるとエントリー方法が逆になってしまうので、負けにつながります。

エントリータイミングもダイバージェンスが現れたからすぐに逆張りというわけではなく、ローソク足の動きを照らし合わせてから判断しましょう。

判定時間の選択も重要です。

例えば

  • 上昇トレンドの時にダイバージェンスが発現
  • その後ローソク足も高値を更新しなくなる

こんな感じで判断します。

また、使う時間足は1分か5分がベストです。

あまり長い時間足ではタイミングが取りづらくなります。

できれば、トレンド系インジケーターも表示しましょう。

売買いサインが多くなり、エントリー根拠が強くなります。

移動平均線やボリンジャーバンドとの併用がおすすめです。

また、今回訪れたダイバージェンスがその他の要因と絡み合ってどの程度の勝率か測りたい!という場合は、ワイルドカードシステムを使用するといいでしょう。

ワイルドカードシステムは過去半年に渡るバックテストを経て、裁量で導き出したエントリーポイントの信憑性がどの程度かを教えてくれます。

ミナト

ダイバージェンスでもダマシにはあう可能性が一定数あるので、最新の注意を払うためにワイルドカードシステムを導入するのがおすすめです。

システムは数量限定での配布ですので、早めに詳細をお確かめください。

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まとめ

ダイバージェンスについて、基本から応用まで解説いたしました。

ダイバージェンスとヒドゥンダイバージェンスは意味もラインの引き方も逆になります。

ミナト

間違えないように記事をしっかり読んで、分からなくなったら復習してくださいね。

ダイバージェンスを理解したら、移動平均線などのトレンド系インジケーターと組み合わせたり、オシレーター系を複数表示するなど、工夫すると面白い発見がありますよ。

さらに実践で活用し、ダイバージェンスをマスターしてください!