デルタニュートラル戦略は、安定して利益を出していきたい方に最もオススメな取引方法です。

通常の通貨による売買と違って、Funding rate(資金調達率)から利益を出す方法となります。

とはいっても、

トレード初心者

デルタニュートラル戦略についてよく分からない


トレード初心者

デルタニュートラル戦略を使った稼ぎ方を知りたい


など、まだデルタニュートラル戦略を詳しく知らない方もいらっしゃるでしょう。

そこで本記事では、デルタニュートラル戦略の特徴や仕組みから、実際の始め方までを完全解説します。

具体的には下記の順で解説いたします。

  • デルタニュートラル戦略の特徴
  • デルタニュートラル戦略が稼げる理由
  • デルタニュートラル戦略のメリットとは?
  • デルタニュートラル戦略のデメリットとは?
  • デルタニュートラル戦略の運用方法

メリットだけでなくデメリットの部分についても解説していきますので、デルタニュートラル戦略についてイチから詳しく知りたい方は参考にお読みください!

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デルタニュートラル戦略の特徴

デルタニュートラル戦略は、通常の仮想通貨の取引とは全く異なる手法です。

具体的な特徴について、2つのポイントから解説します。

  • デルタニュートラル戦略とは
  • Funding rate(資金調達率)

デルタニュートラル戦略とは

デルタニュートラル戦略とは、仮想通貨での差益取引リスクをなくし、Funding rate(資金調達率)で稼いでいく手法です。 

通常では仮想通貨を売買することによる差額が利益として成り立ちます。

しかしデルタニュートラル戦略では、現物で買った通貨を保有したまま無期限先物で同量の通貨を売るため、価格が上昇しようが下降しようが損益は発生しない仕組みです。

○現物取引とは

ビットコイン(BTC)の現物取引とは、ビットコイン(BTC)を実際に購入、または保有しているビットコイン(BTC)を売却する取引です。

引用:GMOコイン

○先物取引とは

取引の期限を定め、将来のある時点での価格で決済することを前提とした金融商品の一種。作物など、天候により収穫量が予想できない商品は先物で売ることで、大幅な値下がりに対するリスクを避けられる。

引用:bitbank Glossary

現物取引と先物取引の主な違いは、エントリーです。

先物取引では買いでも売り(空売り)からでもエントリーすることができ、利益を出せます。

ミナト

無期限先物は、先物取引において決済の期限がないことを言います。


例えば、100万円分のビットコインを現物で買った場合で検証してみましょう。

まず、100万円分のビットコインを現物で買ったので、100万円分の無期限先物を売ります。

その後、価格が10万円上昇した場合

  • 現物100万円分のビットコインが+10万円
  • 無期限現物100万円分のビットコインが−10万円

その後、価格が10万円下降した場合

  • 現物100万円分のビットコインが−10万円
  • 無期限現物100万円分のビットコインが+10万円

上記のどちらにおいても、利益が相殺されて±0になるため、結果的に上昇しても下降しても損益が発生しません。

実際の利益を出す仕組みは、無期限現物での取引で発生するFunding rateです。

Funding rate(資金調達率)

Funding rate(資金調達率)とは、海外取引所で無期限先物の取引をした際に発生する手数料のことを言います。

手数料が発生する理由は、無期限先物での価格を現物の価格に合わせるためです。

具体的には、Funding rateと自分の保有通貨のポジションによって手数料が変化します。

◎買いポジションで保有の場合

  • Funding rateがプラスであれば手数料を支払う
  • Funding rateがマイナスであれば手数料を受け取る

◎売りポジションで保有の場合

  • Funding rateがプラスであれば手数料を受け取る
  • Funding rateがマイナスであれば手数料を支払う

※Funding rateは0.375から-0.375の価格で推移し、プラス圏であるのかマイナス圏であるのかを判断します。

また、Funding rateが発生する時間は以下の1日3回です。

  • 1:00
  • 9:00
  • 17:00

デルタニュートラル戦略が稼げる理由

ここ数年でビットコインが注目を集め価格が高騰したことで、Funding rateでの利益も出しやすくなっています。

ミナト

というのも、ビットコインの価格が高騰することで、先物取引で買う人が多くなり価格も釣り上がっていくためです。

具体的な価値幅などに関しては、bybit公式から過去のFunding rateで確認できます。

過去の統計を確認していただくと分かりますが、Funding rateがプラス圏で有ることの方が多いです。

そのため、無期限先物の売りで保有していれば手数料を受け取ることができます。

仮想通貨の将来性から今後も上昇する期待値があり、デルタニュートラル戦略は稼げる可能性が多いです。

デルタニュートラル戦略のメリットとは?

デルタニュートラル戦略は安定して利益を出せる取引方法です。

具体的なメリットについて、以下の3つから解説します。

  • ローリスクである
  • 購入通貨が下降しても利益となる
  • 長期的な稼ぎが期待できる

ローリスクである

デルタニュートラル戦略は比較的安定性があるため、ローリスクで取引を行うことができます。

通常の現物での取引は、急な高騰や暴落で一気に資産を失う可能性があるため、ハイリスクハイリターンの投資です。

しかし、デルタニュートラル戦略ではFunding rateで利益を狙っていくため、利益と損失の幅がある程度定められています。
ミナト

爆発的な利益を生み出すことができませんが、安定感をもった取引が可能です。

購入通貨が下降しても利益となる

デルタニュートラル戦略の場合、仮に購入通貨が下降してもFunding rateがプラス圏であれば、手数料を受け取ることができます。

現物で通貨を買っている場合は、購入通貨が下降してしまえば損失から逃げられません。

もちろん、デルタニュートラル戦略においてもFunding rateがマイナス圏であれば、手数料を支払う可能性はあります。

購入通貨の価格上昇と下降の両方から利益を出すことができるのは魅力的なポイントでしょう。

長期的な稼ぎが期待できる

デルタニュートラル戦略は、長期的にみたときに複利運用で利益を最大化できます。

○複利運用とは

複利運用は、運用で得た利益(預金の利息や投資信託の分配金)を引き出さずに、元本に加えて継続して運用(再投資)していく方法です。複利運用では、元利合計を基に運用するのを継続していくことで、単利運用よりも利益が増幅していく効果が期待できます。

引用:iDeCo公式サイト

デルタニュートラル戦略で初めから大きい利益を出していくためには、初期の投資額がそれなりに必要です。

仮に初期の投資額が少額であったとしても、得た利益を投資に回すことで、利益額が徐々に増加していきます。

安定して取引を行えるデルタニュートラル戦略だからこそできる方法となるため、複利運用は意識するべき方法です。

デルタニュートラル戦略のデメリットとは?

何事にも言えることですが、デルタニュートラル戦略をする上ではデメリットも存在します。

しかし、事前に知識として知っているだけで対策できることもありますので、以下の4つは最低限押さえておきましょう。

  • 長期目線の手法
  • Funding rateの変動による影響
  • 為替の変動による影響
  • 取引所が閉鎖したときの影響

 長期目線の手法

デルタニュートラル戦略では、一度の取引で大金を稼ぐようなことはありえません。

理由として、Funding rateの最小値と最大値が決まっているからです。

仮に毎日最大の手数料を受け取ったとしても、一年間で元の資産の4倍程です。

毎日、最大の手数料を受け取り続けることは不可能になるため、長期的にコツコツ利益を積み重ねていきましょう。

Funding rateの変動による影響

Funding rateは日々変化しており、手数料を受け取ることもあれば、支払うこともあります。

従来まではFunding rateがプラスのことが多く、先物価格が上昇すれば稼ぐことができました。

トレード初心者トレード初心者

しかし、今後も必ずFunding rateがプラスになることや、先物価格が上昇するとは分かりません。

そのため、必ず手数料を受け取れるわけではなく、支払うこともあるという考えが大切です。

為替の変動による影響

デルタニュートラル戦略で利益を得たとしても、円高になっていれば最終的な利益が減ってしまう可能性があります。

理由として、デルタニュートラル戦略は海外取引所で行うため米ドルが基準となり、米ドルから日本円に換金する必要があるからです。

例えば、以下のような場合です。

  1. 1ドル100円のときに、日本円の100万円分でデルタニュートラル戦略を開始
  2. デルタニュートラル戦略で100ドルの利益が発生
  3. 1ドル200円のときに、100ドルの利益を換金し5千円の利益

仮に、取引開始時と同じ1ドル100円のレートであれば100ドルは1万円になります。

しかし、今回のように1ドル200円と円安になっていれば、利益が減ってしまいます。

逆に、円高になればその分の利益は増えますが、為替の影響は必ず受けることになります。

取引所が閉鎖したときの影響

取引所が閉鎖してしまうことで、得た利益を出金することができなくなるリスクがあります。

しかし、これはデルタニュートラル戦略だけが当てはまるわけではありません。

仮想通貨で取引する上では当たり前のように背負うリスクです。

最近では新しい取引所も増えていますが、多くのユーザーが使用している取引所の方が信頼できるためオススメできます。

デルタニュートラル戦略の運用方法 

デルタニュートラル戦略を実際に行う方法を解説します。

  1. 国内取引所の口座開設
  2. 国内取引所に入金し、ビットコインを購入
  3. 海外取引所の口座開設
  4. 国内取引所から海外の取引所に送金
  5. 海外取引所で無期限先物を購入
①国内取引所の口座開設

最初に国内の取引所を開設しましょう。

国内取引所が必要な理由は、海外取引所にビットコインを送金するためです。

国内取引所では、Coincheck(コインチェック)・bitFlyer(ビットフライヤー)・GMOコインが有名でオススメできます。

口座開設時は以下を参考にしてください。

Coincheck(コインチェック)口座開設ページ

bitFlyer(ビットフライヤー)口座開設ページ

GMOコイン口座開設ページ

②国内取引所に入金し、ビットコインを購入

開設した国内取引所に日本円で入金します。

入金した後は、現物のビットコイン(BTC)を購入します。

現物で購入することを、間違えないように注意してください。

③海外取引所の口座開設

つぎに海外取引所を開設します。

オススメは、Funding rateが高いBybit(バイビット)です。

海外取引所の中でも、全世界中で使用されており、信頼のある取引所になります。

口座開設時は以下を参考にしてください。

Bybit(バイビット)口座開設ページ

④国内取引所から海外の取引所に送金

国内取引所で購入したビットコインを、海外取引所のBybitに送金します。

ミナト

仮想通貨の送金は、個人のウォレットにあるウォレットアドレスを確認し入力するだけなので簡単です。

Bybitで送金されたビットコインを確認できれば、着金完了です。

⑤海外取引所で無期限先物を購入

Bybitで無期限先物の売りでビットコインを購入します。

注意点として、レバレッジは1倍に設定しましょう。

また、Bybitでは無期限先物の名前が「インバース無期限 BTCUSD」になります。

ここまでが終われば、デルタニュートラル戦略の運用がスタートした状態です。

実際に、Bybitの個人資産でUSDとして手数料が加わっていればOKです。

利益を出金する際には、上記と逆の流れを行います。

  1. インバース無期限 BTCUSDで保有している売りを決済
  2. 海外取引所のBybitから国内取引所にビットコインを送金
  3. 国内取引所にてビットコインを決済し、日本円にする
  4. 国内取引所から出金

最終的に日本円で出金して完了となります。

 まとめ

デルタニュートラル戦略の特徴や仕組みから、実際の始め方までを完全解説しました。

デルタニュートラル戦略は、通常の通貨による売買利益ではなく、Funding rateで利益を出す取引です。

ローリスクで取引を行えるだけでなく、長期的な運用で利益幅を高めることも可能となります。 

ハイリスクハイリターンの取引ではなく、安定して利益を出していきたいと考えている方にはオススメできますので、是非実践してみてください。

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