経済ニュースなどで目にすることが多い経済指標。
これを基にトレードを行っている投資家も多くいます。
しかし経済指標を
バイナリーオプションでも使ってみたい!
と思っている人は注意してください。
Q. もし、経済指標ばかりを狙うトレードを行ったらどうなってしまうんですか?
A .勝率は大幅に下がってしまいます
避けるべき理由を経済指標の基本と共にご説明します。
この記事についての疑問や質問がLINE@にて受け付けています。ご連絡をお待ちしています。
この記事の目次
バイナリーオプションの経済指標狙いは勝てない!避けるべき3つの理由
バイナリーオプションにおいて経済指標を狙うトレード手法は、情報に瞬時に対応できる”上級者向け”です。
初心者の方はむしろ避けるべきです。
相場が大きく動くチャンスなのに、なぜ避けるべきなのでしょうか?
理由は3つあります。
- 相場が予想通りに動かない
- ファンダメンタルはバイナリーオプションに向いていない
- 1勝を得るより1敗を避ける方が勝ちやすい
ではその理由を説明していきますね。
経済指標とは、各国の政府・公的機関・シンクタンク(研究機関・非営利団体)や中央銀行が発表する”経済状況の統計データを数値化したもの“です。
経済指標は、金利・景気・雇用・物価・貿易の5種類に分けられています。
それぞれの分野で統計が行われ、決まった日時に発表されます。
経済指標は、マーケットへの注目度や重要度が異なり、指標発表で大きく流れが変わる場合とほんの数分間の影響でしかない場合とさまざまです。
理由1:相場が予想通りに動かない
経済指標の結果は、誰にも分かりません。
結果発表時、予想とは逆方向に行ってしまうこともよくあります。
経済指標の発表時は、その結果によって、それまでのトレンドやエントリーポイントを全く無視してチャートが動き出します。
経済発表時に、トレーダーは瞬時に以下のことを判断しなければいけません。
- その経済指標が相場にどのくらい影響を与えるのか
- 予想された数値と乖離はどの程度か
- 何故上昇または下落の方に動いているのか
これらの判断をするには知識と経験が必要です。
「専門家の事前予想が的外れな数値だった」という場合は素直に急上昇または、急下降というように反応します。
しかし難しいのは相場に織り込まれてしまった時です。
相場に織り込まれるとは?
織り込まれるとは、一般的には含まれるという意味です。
直訳すると「相場に織り込まれる」=「相場に材料が含まれた動きとなった」となります。
為替の世界では投資家達がすでに知っている材料は、噂の段階で相場が動いてしまい、事実が判明した頃には反応しないことが多くあります。
相場の格言に「期待で買って事実で売る」というものがありますが、まさにその状態ですね。
「材料出尽くし」と言われることもあります。
相場の材料とは、価格を動かすネタの事です。
材料は株価や経済指標などさまざまですが、新しい材料ほど素直に相場の動きに反映します。
時間が経つほど”相場に織り込まれる”ことが多くなります。
事前予想が悪い数値だったりするとします。
もちろん、相場に織り込まれることなく、通常通りに動くこともあります。
プロでさえ様子見を伺う向きがたくさんいることを忘れてはいけません。
理由2:ファンダメンタルはバイナリーに向いていない
相場を予測する分析方法は、大きく分けて2つあります。
▪️テクニカル
チャート分析で方向性を予測する方法
▪️ファンダメンタル
またはファンダメンタルズともいう。
金利や経済指標・経済ニュースなどで方向性を予測する方法
ファンダメンタルは長期投資に向いてます。
バイナリーオプションではファンダメンタルはあまり使えないのは何故でしょうか
バイナリーオプションは短期トレードに強い投資方法であるからです。
なぜファンダメンタルは長期投資に向いているのか。
例えば、現在のコロナウイルスによる経済危機はどのように判断しますか?
下方向にばかりエントリーはしませんよね?
今年(2020年)はコロナウイルスにより世界は未曾有の経済危機に直面しています。
それだけではなく、中国とアメリカの貿易問題、イギリスのユーロ圏離脱問題など問題が山積みです。
それにもかかわらず、株式や為替は下落ばかりではなく、上がったり下がったりを繰り返しています。
ファンダメンタルでみるとまだコロナ終息の目途がたたず、他の問題も解決していません。
経済はまだ下方向をむいているという判断になります。
しかし、これを信じてバイナリーオプションでひたすら下方向を狙って勝つことはできません。
バイナリーオプションで参考にすることが多い5分足や15分足を見れば一目瞭然ですね。
そして安易なトレンド狙いとなり、結果ギャンブルのような取引になってしまうのです。
理由3:1勝を得るより1敗を避ける方が勝ちやすい
バイナリーオプションはfxのように利幅をとる取引ではありません。
間違っても「一発勝負してみよう!」という気を起こさないようにしましょう。
経済指標について疑問・質問があればお気軽にLINE@までご質問ください!
バイナリーオプションで経済指標発表時を避けるための基本情報
経済指標による、突然のチャート変動などのリスクを避けるためには、事前チェックが必要です。
前もって経済指標に備えておけば、慌ててパニックになることもありません。
指標発表時30分前からは取引をしない
指標発表時30分前からは取引をしない方がよいでしょう。
プロのトレーダー達は、できるだけリスクを避けるためにポジションを軽くします。
例えば、それまでは上昇トレンドでも指標発表の結果によってはトレンドが変わってしまう恐れがあります。
指標発表前に買いポジションを決算してリスクに備えます。
その他、思惑的な動きがあったり、チャートが不安定になります。
経済指標カレンダーをチェックして把握しておく
経済指標は相場を動かす大きな要因となっています。
経済カレンダーは、国内FX会社のホームページなどで調べることができます。
基本的に経済カレンダーは、日付・時間・国・経済指標の名称・重要度・前回の数値・予想・結果を表で見やすく掲載されています。
●経済指標カレンダーの見本画像●
経済指標は重要度に違いがあります。
上の見本画像の場合、星3つが最高ランクなので、最も重要度が高い指標ということになります。
※おすすめの経済カレンダーサイト
yahooファイナンス為替
経済指標カレンダーのコーナー、ニュースを確認するにも便利なサイトです。
https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/
yahooファイナンスは、重要度が★印で表示されています。
★が1つ→重要度が低い指標
★が2つ→重要な指標
★が3つ→最も重要な指標 というように見ていきましょう。
みんかぶFX
みんかぶFXは多くの人が参考にしている人気サイトです。
https://fx.minkabu.jp/indicators
経済指標カレンダー、予想&速報などが観覧できます。
yahooファイナンスと同じく、重要度が★印で表示されています。
みんかぶFXでは5段階で表現されていますよ。
★が1つ→重要度が低い指標
★が2つ→重要度がやや低い指標
★が3つ→重要度は普通
★が4つ→重要な指標
★が5つ→最も重要な指標
星が多い分、細かくチェックできます。
経済指標カレンダーの見方などについてもご質問があればいつでもLINE@まで!
値動きが大きい必ず避けるべき経済指標3選
バイナリーオプションにおいて、必ず避けるべき経済指標は3つ。
- 雇用統計
- 政策金利
- 消費者物価指数
何故この3つなんですか?
何故なら、市場の注目度が高く値動きが大きいため、難しいトレードとなるからです。
米国の指標は世界経済の中心とされていて各国の通貨の変動に関連しています。
ドルを取引していなくても、米国の指標結果は要チェックです。
1.雇用統計
雇用統計とは、各国の一定期間に調査された、労働者数や失業率についての統計です。
特に、毎月発表される米国の雇用統計は、全世界のあらゆる分野の投資家達が注目しています。
指標の王様という意味で、キングオブ雇用統計などと呼ばれています。
毎月第一金曜日に発表される経済界のビックイベントです!
発表時間は、夏時間で日本時間21:30、冬時間で日本時間22:30です。
雇用統計の結果は、景気の状況を示し政策の先行きを予想する材料となっています。
発表後に為替レートが100pips動くこともあり、予想とのギャップが大きくサプライズが起きやすい指標です。
発表後も影響力があり、トレンド発生の引き金となることもあります。
●米国非農業部門雇用者数
非農業部門の民間企業で支払われた給与を基に集計したものです。
経営者や自営業者は数に含まれていません。
パートやアルバイトなどの非正規雇用労働者も、仕事に就いていればカウントされます。
雇用者数は景気が悪くなると減少し、雇用者数が増えてくると景気が回復していると判断されます。
●米国失業率
失業者の占める割合
失業者÷労働人口×100=失業率
国によって定義に違いがあります。
米国は16歳以上の全人口(軍務就業者を除く)を労働人口としています。
米国失業率は、米国非農業部門雇用者数の発表後、時間差で発表となります。
米国非農業部門雇用者数が良くてもこの失業率が悪いと、数秒のうちに相場が反転したり、伸び悩んだりするので注意が必要です。
2.政策金利発表
各国の中央銀行は決まったスケジュールにより誘導目標金利を発表しています。
- 基本的に好景気の時は、インフレ(物価上昇)を抑えるため、利上げ(政策金利を引き上げる)を行い調整します。
- 反対に不景気の時は、デフレ(物価下落)を食い止めるため、利下げ(政策金利を引き下げる)を行い経済の活性化を目指します。
最近では、コロナウイルスによる経済失速を防ぐため、政策金利の利下げを検討する国が多くなっています。
例えばAの金利が低く、Bの金利が高いという場合
金利が低いAにお金を預けるより、金利が高いBにお金を預けた方が、必然的にお金が増えていきますね。
資産を増やしたい投資家達は常に有利な金利を求めています。
為替では金利の高い通貨を買い、金利の低い通貨が売るという金利差を狙ったトレードが行われます。
金利の差額分、儲かるためです。
それが、為替レートの大きな変動と繋がっています。
●米国の金融政策発表『FOMC』
金融政策発表といえば、大注目のFOMC!
アメリカの金融政策を決定するため、FOMC【Federal Open Market Committee(連邦公開市場委員会)】は年に8回開催されています。
景気の報告・金利・為替レートなどについて話し合われます。
アメリカの経済政策を実施するのは、FRB(米連邦準備制度理事会)です。
前回のFOMC声明文や議事録で予想
↓↓
FOMC2週間前にベージュブック公表
↓↓
政策金利決定
FOMCの声明文発表(日本時間4:00頃)
FRB議長定例記者会見(日本時間4:30頃 現在はパウエルFRB議長)
●ユーロ園の金融政策発表『ECB』
ユーロ圏の金融政策は、欧州中央銀行【ECB(European Central Bank)】が決定しています。
毎月第1・第3木曜日に開催されています。
ユーロ通貨を使う、ユーロ園19カ国の中央銀行はその決定にしたがって金利の調節を行います。
ECBの行う金融政策は、アメリカのFRBに次ぐ世界的に注目度で、為替レートへの影響も大きくなっています。
発表時のECB総裁(現在はラガルド総裁)の要人発言にも注目です。
最近の為替市場では、数々の不安材料が噴出しているため、ラガルドECB総裁はユーロ高を牽制する発言をしています。
投資家からは「ECBの金融政策は、物価ではなく為替に向いているのでは?」と噂されています。
●イギリスの金融政策発表『BOE』
イギリスの金融政策は、イギリスの中央銀行であるイングランド銀行【BOE(Bank of England)】の金融政策委員会(MPC)が行っています。
毎月第1水曜日・木曜日に開催されています。
イングランドとウェールズの通貨であるポンドは、値動きの激しさから殺人通貨と呼ばれています。
物騒ですね
先日(2020/11/5)にBOEの金利発表がありましたので、その動きをデータと共に解説します。
BOEの結果予想は”金利据え置き“でした。
しかし、「量的緩和が拡大されるのでは?」「英中銀は現行0.1%の政策金利の引き下げを検討している」という報道もあり、市場は金利発表を警戒していました。
この日は通常より早く、日本時間16:00にBOE”金利据え置き(前回と同様0.10%)”が発表されました。
変更がなかった安心感から、16:00の発表と同時に一気に上昇となりました。
上の画像、ポンド円の1分足を見てください。
16:00ちょうどに大陽線が勢いよく現われています。
なんと、1分間で40pipsの上昇!!
その後、16:26分頃に135.942円で一旦天井となり、レンジとなりました。
※その後、上昇トレンドが続く
26分間で90pipsも動く大相場でした。
上の画像は同じ時間のハイローオーストラリアのチャートです。
ハイローオーストラリアのチャート画面では、1分チャートでは動きが分からないので、判定23時間のチャートを載せています。
大きく判定レートが動いたことが確認できます。
ニュースをチェックしていなければ、理解できない相場ですね。
●日本の金融政策発表『BOJ』
我が国日本の金融政策は、日本銀行【日銀BOJ(Bank of Japan)】政策委員会が決定しています。
月2回開催され、会合決定後に会見が行われています。
現在の黒田東彦総裁が就任してから、2%の物価安定目標と量的・質的金融緩和を維持しています。
日本は長い間、円高に悩まされてきました。
アベノミクスの3本の矢の1つがこの金融緩和政策です。
量的緩和政策とは、中央銀行が金利引き下げではなく、当座預金残高量を拡大することで金融緩和を行う金融政策を指します。量的緩和政策の狙いとして、(1)実質ゼロ金利政策の継続、(2)金融機関が利息の付かない日銀当座預金から融資や証券投資にお金を回すこと、(3)アナウンスメント効果、(4)金融機関に大量の資金供給をして金融システム不安を解消すること、などが挙げられます。
引用元 SMBC日興証券 https://www.smbcnikko.co.jp/terms/japan/ri/J0302.html
おかげで、現在は円のレートは比較的安定して動いています。
将来的には分かりませんが…
3.消費者物価指数
消費者物価指数(CPI・Consumer Price Index)はインフレ系で最も重要な指標とされています。
景気が良くなり、給料が上がるなどの活発な経済状況では、人々(消費者)は頻繫に物を買ったり、サービスを利用するようになります。
物価の水準は金利と関係が深いため、金融政策にも大きな影響を与えています。
季節要因などで、価格が変わりやすい食料品とエネルギーを除いたコア指数が特に重要視されています。
消費者物価指数も上昇傾向となります。
逆に景気が悪く、先行き不安な状態だと物価が下がり(デフレ)、消費者物価指数も下落傾向となります。
少しでもわからないことがあればLINE@にていつでもご連絡お待ちしてます!
バイナリーオプションで経済指標発表を攻略する方法は?
「おすすめはしない。特に初心者はやめとけ!」というのが本音ではありますが…
指標発表は、相場のお祭りのようなものでもあり、実際参加すると急変するチャートは面白く、刺激的です。
これを楽しみにしているトレーダーもいるわけで、勝負したいと思う気持ちはよく分かります。
大前提として掛け金は少なく
指標発表時にトレードするなら掛け金は少なく設定し、失っても支障のない範囲でトレードしましょう。
バイナリーオプションはやり方によって、投資となったりギャンブルとなったりします。
損切りに頭を悩ませすこともないですし、損失はコントロールしやすいです。
経済指標の数値予測を基にエントリーする
経済指標は事前に数値予測されています。
上の画像の黄色の丸に囲まれた予想の数値に注目してください。
前回よりも数値が下がっています。
今回は、非農業部門雇用変化も失業率も下がるという予想です。
ということは、売りオーダーの方が優勢となるだろうと予測できます。
もちろん、結果はふたを開けてみないと分かりませんが…
経済指標発表前に上昇場面があれば、そこで売りポジションが入りやすくなります。
※経済指標の数値予測を確認するのにおすすめなサイト
・ザイfx 今日の為替はこれで動く
https://zai.diamond.jp/list/fxcolumn/hitsuji
カリスマfxブロガー羊飼いさんが経済指標カレンダーを担当しています。
※毎朝9時までに更新
経済指標について分かりやすく書かれています。
数値予測だけではなく、戦略なども参考になります。
反発を狙う
経済指標の発表で上下に大きく動いた後の反発(戻り)を狙うという方法があります。
これなら、移動平均線やボリンジャーバンドなどのテクニカルも使えますし、落ち着いて挑めば勝てるかもしれません。
しかも、一瞬で購入価格が変動してしまうため、狙いたくても約定拒否となり購入自体ができないという場合もあります。
まとめ:バイナリーオプション初心者に経済指標狙いはおすすめしません
バイナリーオプションの経済指標狙いは絶対に避けるべきです。
プロの投資家でさえ結果を確認してからトレード戦略を考えるというほど難解です。
経済指標発表時にトレードしない方も、重要度が高い指標発表の結果やチャートの動きはその後の動きに影響を及ぼすので、日々チェックするのを忘れずに!
勉強するうちに取引通貨ペアの動きの癖や利幅が掴めてきますよ!
唯一例外的に経済指標を狙える方法は、信憑性の高いシステムを用いることです
僕が作成したワイルドカードシステムの9つ目の機能を使えば、経済指標を避けることも狙うこともできます。
ワイルドカードシステムは他にも14のロジックを搭載しているサインツールです。
初心者が経済指標の狙い方を知るには適しているので、ご興味があればすぐに下記バナーをご確認ください。
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